公社営林の多面的な機能及び評価額
 
@ 森林の多面的機能は,平成13年11月の日本学術会議の答申「地球環境・人間生活に
 関わる農業及び森林の多面的な機能の評価
」によると,次のようなものとされています。
森林の機能の区分 内         容
1 生物多様性保全  遺伝子保全,生物種保全,生態系保全
2 地球環境保全

 
 地球温暖化の緩和(二酸化炭素吸収,化石燃料代替エネルギー)
地球の気候の安定
3 土砂災害防止,土壌保全
 
 表面浸食防止,表層崩壊防止,その他土砂災害防止
雪崩防止,防風,防雪
4 水源かん養  洪水緩和,水資源貯留,水量調節,水質浄化
5 快適環境形成
 
 気候緩和,大気浄化
 快適生活環境形成(騒音防止,アメニティー)
6 保健・レクリエーション
 
 療養,保養(休養,散策,森林浴)
 行楽,スポーツ
7 文化



 
 景観,風致
 学習・教育(生産体験,労働体験,自然認識,自然とのふれあい)
 芸術,宗教・祭礼
 伝統文化,地域の多様性維持
8 物質生産  木材,食料,工業原料,工芸材料
 
A 次に,平成14年度に鹿児島県が行った「森林の公益的機能の評価額(年間)
の試算によると,その評価額は,次のようになっています。
項     目 鹿児島県全体 森林整備公社林
水土保全機能   26,044億円    542億円
  流域貯留機能    2,627億円     56億円
  洪水防止機能    1,775億円     38億円
  水質保全機能    3,579億円     64億円
  土砂流出防止機能   16,089億円    342億円
  土砂崩壊防止機能    1,974億円     42億円
大気保全機能     335億円      7億円
  二酸化炭素吸収機能     290億円      6億円
  化石燃料代替機能      45億円      1億円
その他機能     255億円      6億円
  保健休養機能     255億円      6億円
   合   計   26,634億円    555億円